インプラントレスキュー

インプラントレスキューとは

インプラントの失敗やトラブルの原因は様々です。
インプラント治療は成功率が高いと言われる外科手術ですが、成功率100%ではありません。
失敗しない為には、診査・診断をきちんと行うことが大切です。

CT画像の解読 3D(3次元)の立体画像からフィクスチャーの太さや長さ、埋入時の深さや角度
血管や神経などの位置情報も重要になります。

フィクスチャーを骨とインテグレーションすることは、術式の確率やフィクスチャーの開発により
近年では容易になってきておりますが、審美性に欠けた治療が多発しており、

  • 歯が長くなってしまった
  • アバットメントがみえている
  • フィクスチャーがみえている

等の患者様からのご相談が急増しております。
特に、前歯のインプラント治療は非常に難しく、失敗・トラブルが多く報告されています
元々、前歯の歯周組織(骨や歯肉)は薄く、歯を抜いただけで歯肉は2mmさがると言われております。
インプラント埋入後にトラブルが起きた場合、歯周組織は更なるダメージが起こり、治療前の状態よりも悪条件となることが多く、患者様の負担も大きくなります。

残念なことにインプラント治療後に失敗・トラブルが起きてしまった場合

  • インプラントをスリーピングさせて再治療
  • インプラントを除去し再治療
  • インプラントのアバットメント(土台)製作からの再治療

などの対処法があります。

CASE1 インプラントの埋入位置の失敗症例

  • 来院された患者様の悩み
    他院にて上の前歯にインプラントを2本を入れたがまだ治療途中ですが仮歯がよく外れ、色も気になる。
    前歯のインプラント治療の続きをお願いしたい。
  • 大河 雅之の所見

    まず、左の前歯2本インプラントは1次オペを行った状態で、右の1本の天然歯で3本の仮歯を支える状態ですので外れてしまうのはやむをえなかったと思います。
    また、仮歯は時間が経つにつれ、劣化し変色もしてきます。
    歯肉も不適合の仮歯が装着されているので腫れております。

    左上の前歯の狭いスペースに無理して2本のインプラントを植立した為、左側のインプラントと天然歯の犬歯の距離が近く、その上に歯をいれることが出来ませんでした。
    これは、インプラントを植立する位置に問題があり起こってしまった失敗です。

    オプション[1]  左側のインプラントを撤去、後日正しい位置にインプラントを埋入
    オプション[2]  左側のインプラントをスリープさせる

  • 歯周外科専門医 鈴木真名先生の見解
    CT撮影を行った結果、インプラントを撤去した場合、同時に周囲の骨をかなり喪失することが考えられる。
    また、正しい位置にインプラントを埋入し、審美的に回復させるには数回の手術が必要になり、患者様には時間と費用がかかってしまうので、現実的にはインプラント撤去は望ましくない。

大河 雅之の治療方法

歯周外科専門医 鈴木真名先生とカンファレンスした結果、左側の1本だけインプラントを貫通させる2次オペを行い、土台を立て、1本のインプラントの歯にもう1本の歯を延長させる補綴物を装着しました。
左側のインプラントは使用も撤去もできずスリープさせました。
インプラント周囲の歯肉レベルが大きく減少している為、マイクロスコープを用いたペリオドンタル・マイクロサージェリーを行い、歯肉を増やし厚くし、更に歯間乳頭(歯と歯の間の歯肉)を再生したことによって審美的・機能的・生物学的に回復し、将来の更なる退縮を予防しました。

初診時

仮歯を外した状態

CTG(結合組織移植術直後)

CTG オペ後2ヵ月

治療終了時

DOCTOR'S VOICE
この症例は、狭いスペースに2本のインプラントを無理に植立した為に起こった失敗でした。
歯周専門医とのチームアプローチにより、左の1本のインプラントはスリープさせることにより、更なる歯肉のダメージを防止し、マイクロスコープを使用した歯肉の移植手術をすることで歯周組織の形態をかなり右側の天然歯の状況に合わせることができ、審美的な仕上がりとなり他院での失敗をリカバーすることができました。
患者様にも、かなり満足いただくことができました。

CASE2 インプラントの埋入角度の失敗症例

最終的な土台を入れた後、数ヶ月で歯肉が退縮してきてしまいました。
レントゲンを確認した所、欠損部の真ん中にインプラントが埋入されており、一見よさそうに見えます。

 

CTを撮影した所、インプラントの角度が唇側に傾きすぎていることが判りました。
この状況ですとインプラントの土台が唇側の歯肉を押し、もともと薄い歯肉だったので下がってしまったのだと考えられます。
ちょっとした角度の違いでも、このようなことは起こってしまうのです。

リカバリーする為に、CTG(結合組織移植術)ペリオドンタル・マイクロサージェリーを行い、歯肉を増やし厚くし再生したことにより、審美的・機能的・生物学的に回復し、将来の更なる退縮を予防しました。

術後2年経過

 

DOCTOR'S VOICE
この症例は、インプラントの埋入する角度が急すぎた為、インプラントの土台が薄い歯肉を押して歯肉が下がってしまったために起こった失敗です。
この症例は、土台やセラミッククラウンのやり直しはせずに、マイクロスコープを使った精密手術によって歯肉を移植することによってリカバリーすることができました。
歯肉を厚くしたことにより、抵抗力をつけ将来的に歯肉が退縮することを予防することができます。

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